2025年03月13日未分類
「THE HOUSE that SHE BUILT」「彼女が建てた家」のご紹介です。
ザNAHBインターナショナルビルダーズショー(IBS)®NAHB International Builders’ Show(IBS)は、
今年はネバダ州のラスベガスで開催され、行ってきました。



IBSは全米ホームビルダーズ協会(NAHB)が主催し、
住宅建設業界を「結びつけ、教育し、改善する」を
コンセプトに年に一度のイベントです。
会場では新製品の発売、建設デモ、業界のソートリーダーセッション、ワークショップ、パネルディスカッションが行われていました。
アメリカの企業の他、世界各地からの参加があり、日本の企業のブースも大小10社ぐらい見かけました。

「THE HOUSE that SHE BUILT」とタイトルされた絵本
会場には書籍コーナーがあり、住宅に関する雑誌や書籍が販売されていました。
その中に絵本も10タイプ程置いてありました。
目についたのが
「THE HOUSE that SHE BUILT」とタイトルされた本でした。
「彼女が建てた家」とタイトルされた絵本です。
彼女が建てた家?そのタイトルだけで興味が湧いてきました。
この本について当WEBサイトで紹介させていただきたいと打診し了解を得ました。

設計から施工、販売までをすべて女性の手で行なおうとプロジェクトを立ち上げた会社があり、
見事、達成されたのです。
そのプロジェクトのことを知った多くの女性の設計者や現場施工の職人さんたちが賛同し、集まってきたのです。
そひて1つの家を女性だけで家とお庭まで完成させたのです。
その事実を伝えていきたいと「絵本」で残せないかと考え、その絵本作りに共感された2人の女性が絵本にされました。
Mollie ElkmanさんとGeorgia Castellano さんです。
本書は、そのプロジェクトの始まりから成功までの道のりを、それぞれの仕事を通じて紹介された絵本です。
基礎工事でユンボ(掘削重機)に乗って土地を掘る女性、コンクリートを打設する女性なども描かれています。
現在、アメリカでは施工現場を含め、家づくりに関わる女性は全体の3%にも満たないとのことです。
「THE HOUSE that SHE BUILT」ではその状況に変化をもたらしたいという想いが込められていると思います。
そして、この絵本を読んだ子どもたちがわくわくしながら家づくりに興味を持ち、
未来の担い手となることを願っている絵本だと思います。
日本での数字も気になるのでChatGPTに聞いてみました。
国土交通省の「建設業における女性の活躍推進に関する調査報告書」(2023年)によれば、
建設業に従事する女性の割合は全体の約15%であり、その内訳は以下のとおりです。
- 技術職(設計・施工管理など):約5%
- 技能職(現場作業など):約2%
- 事務職:約8%
とありました。

絵本の裏面です。

このような感じて書かれています。
彼女が建てた家
THE HOUSE that SHE BUILT は
若い読者に、家を建てるのに必要な人々や技術につ
いて教えています。
建築家、フレーム職人、屋根職人など、新しい家と
いう共同プロジェクトを完成させるのに必要な個々
の技術を提供する多くの人々について、私たちは一
人ずつ学んでいきます。
つながりのあるイラストとページごとに積み重なる
言葉が載ったこの本は、すべての子供たちに自分の
スキルにワクワクさせ、新しいスキルを学ぶことに
興味を持たせます。
THE HOUSE that SHE BUILTは実話に基づいています。
他にはない家を建てようと全国から集まった本物の
女性たちのチームからインスピレーションを得まし
た。
この絵本のことを知りたい、あるいは購入したい方は下の画像をクリックしてください。


上にアクセスしてください。
職人さんを応援したいという思いから始まった絵本作り『職人さんの汗と夢』の活動では、
もっと女性の視点が必要ではないかと指摘されることがありました。
そこで、今回の『屋根やさん編』と『板金やさん編』では、
職人さんの家族である女の子とお父さんのやり取りに主眼を置きました。
下は瓦やさん編の一部です。

こちらは板金やさん編の一部です。


決して、人手不足だから女性に頼るという発想ではありません。
現在の建築現場は、まだまだ女性が働きにくい環境かもしれません。
しかし、ものづくりの魅力は性別を問わず、誰もが感じるものだと思います。
みんなでいきいき作る家、知られてない、伝わっていないことがたくさんあります。
それをどのように伝えていくか。
職人さんとそのご家族を応援する絵本「絵ことば」と
「THE HOUSE that SHE BUILT」の目標は同じようなところにあるのかも、と思いました。
この「THE HOUSE that SHE BUILT」では、家づくりの流れをとてもシンプルに紹介されています。
いつか日本語版が出版され、職人さんを応援する絵本「絵ことば」並んでいたら・・いいなあと思いました。
もう春ですね。職人さんたちも寒さから少し解放され現場がいきいきと進んでいきます。
