猛暑、災害。復旧を支える職人さんたちそして、私たちにできること。
八代市のイグサ農家さんから、お電話をいただきました。
少し前に「絵ことば」畳やさん編の続き編をお送りしていたのですが、そのお礼のお電話でした。
地震で大変な状況のなかにありながら、ご連絡をいただいたことが本当にありがたく、同時に大変申し訳なく思いました。
ご自宅や作業所は被災し、電気は復旧したものの、断水が続き、現在は避難所で生活されているとのことでした。
八代のイグサ農家さんは、昨年8月にも大きな水害に見舞われています。そして一年もたたないうちに、今回の地震です。
能登でも同じでした。1月の地震の片付けが終わらないうちに、大雨と洪水が襲いました。
そして日本各地でも、大雨による被害が続いています。
災害から日常を取り戻すためには、資金や物資、人の力、行政の支援など、さまざまな力が必要です。
その最前線には、汗を流し復旧作業にあたる職人さんたちがいます。
避難所から一日も早く自宅へ戻りたいと願う方々にとって、とりわけ大きな課題となるのが
「水の復旧」と「雨漏り」です。
地震では、道路の下にある水道本管だけでなく、住宅の敷地内や建物の中の給水管まで壊れてしまうことがあります。
水道の復旧は、配水場や本管の修理、そして各家庭の宅内配管の修繕へと段階的にまた同時に進められます。
しかし、その作業を担う職人さんの数は地元だけでは十分とは言えず、全国からの応援が必要になります。
そして、多くの職人さんたちが支援に向かいます。
それでも能登では、地震による大規模な断水の解消に約5~6か月、その後の豪雨災害からの復旧にも約3か月を要したといわれています。
では、遠くにいる私たちには何ができるのでしょうか。
被災された方々の声を聞くと、いてもたってもいられない思いになる方も多いと思います。
義援金やボランティア活動は、できる方々の大切な支援です。
そしてもう一つ、私たちにできることがあります。
それは、被災した地域の産業を応援し、その土地でつくられた作物や商品を選ぶことです。
さらに、応援に向かう職人さんたちを、普段から支えることも大切です。
水道屋さん、大工さん、瓦屋さん、板金屋さん、左官屋さん、建具やさんなどなど、
災害時の復旧では頼りになる大きな存在です。
でも、近くに職人さんの作業所を見かけることができるでしょうか。
大きな自然災害が増える日本では、地域を超えた職人さん同士のつながりや助け合いが、暮らしを取り戻す力になっています。
一方で、家づくりや修理に関わる職人さんは少しずつ減っています。
災害があると、始めて修理の依頼先探しが個々にのしかかります。
そのことは、これからの災害復旧や暮らしの立て直しを目の前にしたとき、大きな課題になります。
家の修理や地域の復旧に欠かせない職人さんたちが、
それぞれの地域にいて仕事を続けていることはとても重要な要素になります。
地元に家に関わる職人さんがいることです。
その前提として、地域に職人さんたちの仕事があり、働く環境があり
職人さんが安心して家業を次の世代に継承できることです。
そのためには、職人さんの技が生きる仕事を地域の人たちで支え、次の世代へ渡していくこと。
実はそれこそが、遠くにいても私たちが日頃からできる、大切な支援の一つなのかもしれません。
災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。
だからこそ、地域の産業を応援し、職人さんの仕事を支え、人と人とのつながりを育てていく。
その積み重ねが、いざという時に強い地域や社会をつくっていくのだと思います。
熊本への支援も地元の職人さんの応援も一緒に進めていきましょう。