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2025年01月04日

雄勝の天然石屋根材の産地へ その❶

昨年12月、雄勝石スレートの産地を見たくて宮城県石巻に行きました。

なぜ?雄勝(おがつ)に。

昨年春ごろ、東京のある板金やさんからお電話いただきました。

「お前、いいことやってるな」と職人さんを応援する絵本活動について共感いただいたお電話でした。

その板金やさんは東京駅の屋根の板金工事を施工されたとのことでした。

とても複雑で熟練の技術が求められた仕事でご苦労されたようです。

そのような職人さんからのお電話はとてもうれしかったのです。

 

東京駅の屋根には以前から関心を持っていて特に屋根に興味がありました。

あの屋根はどんな材料でどのように葺いてあるのだろう?と。

東京駅は大正の初め竣工し、関東大震災、東京大空襲に耐えそして約12年前の大改修を経て今に至っています。

そこには多くの職人さんたちの「汗と夢」があふれています。

 

屋根材にも歴史有り!東京駅 スレート屋根の物語 | 屋根|屋根と暮らしのスタイルマガジンRoofstyle(ルーフスタイル)

雄勝石をめぐる波乱のドラマ~東京駅丸の内駅舎に使われた石~ – まっぷるウェブ

平成の改修工事の様子は施工者の鹿島建設さんのWEBサイトで見ることができます。↓

鹿島:東京駅丸の内駅舎保存・復原工事

 

現在、職人さんご家族を応援したい絵本「絵ことば」は瓦屋さん編と板金やさん編を進めています。

東京駅の屋根はまさに瓦と板金職人さん抜きではできない屋根で見ておくべき、と思ったのでした。

 

そんなわけで、石巻に向かう途中東京駅に降り、向かいのビルのテラスから屋根を眺めることにしました。

改札を出て、まずはドームを見上げました。

天窓からの光で左官仕事がとても美しいです。

復元工事の様子はTOKYOU STATION CITYのサイトの動画で見れます。↓

丸の内側に出て振り向くと、駅反対側八重洲口に立ち並ぶ高層ビル群とのコントラストにちょっとびっくりします。

そして向かいのビルの7階テラスから

この日は快晴で気持ちいの天気でした。

ちょうどお昼時でしたが、太陽の位置もよくビル影にもならなくて、いいスマホ写真が撮れました。

 

11月初めでしたが、絵本の紹介を兼ねて母校の工業高校の文化祭にお邪魔しました。

何十年も行ったことがありでしたが、女生徒が増えたなーと思いました。

やっぱり建築科のコーナーに足が向かいます。すると、教室の黒板に東京駅のチョーク画が描かれていました。

建築を目指す4人の生徒さんが「僕たちが書いたんです」「この後、消します」

えッ、もったいない。と撮らせてもらったのが下です。

なぜ、東京駅を描いたの?と聞き逃してしまいましたが

こうして東京駅がここでもつながって不思議な気持ちになりました。

東京駅の大改修は、最新技術と職人さんたちの伝統的技術で完成しました。

子供たちに職人さんの話をする時は、東京駅物語りから始めてみようかなと思っています。

 

約2時間東京駅屋根散策を終えたところで、駅弁買って雄勝に向かいました。