• HOME
  • BLOG
  • 職人さん
  • 板金屋さんから施工現場のすばらしい写真が送られてきました!

BLOG

2025年05月31日

板金屋さんから施工現場のすばらしい写真が送られてきました!

板金屋さんを応援する絵本の発刊を7月に控える中、
素敵な焼津の山田板金さんから施工写真を送っていただきました。

まずはこちら

静岡市の富慶寺さんの山門です。きれいな銅板葺きの屋根ですね。

大工さんの技術と板金屋さんの技術が揃って完成したのです。

工事途中はこのような感じです。

そして、屋根のケラバと棟の部分です。磨かれた手わざがなければ完成しない部分ですね。

私は、夕日が大好きなので、この画像が一押しとなりました。

 

次はこちらです。興津の耀海寺さんの屋根の葺き替え工事です。

耀海寺さんは海に近く浜風の影響を受けます。

そこで潮風に強くするために、銅板からカラーステンレスの屋根への改修工事をされたようです。

これは既存の写真です。

そして、こちらが完成です。

ステンレスは耐候性に優れていますが、固くて加工も困難です。

銅板仕事とは別の技術が必要になります。

こちらもやはり棟の部分とケラバ部分の仕事に、技が必要です。

鬼瓦と呼ばれる胸の両端の飾り(実際は様々な機能と役割を持っています)部分は

ステンレスゆえに難しかっただろうなぁと思いました。

左の状態で雨仕舞をし、その上で鬼を取り付けたのですね。

若手の職人さんと熟練の職人さんが一緒に仕事をされたとのこと。

技術を次の世代へと受け継ぐ、大切な現場だったのではないでしょうか。

まさに「チャンス(機会)」だと感じます。

近年、職人の高齢化や廃業により、技術を持つ職人さんが減少しています。

いざ神社仏閣などの特殊な仕事が発生しても、頼める職人が見つからず、

困るケースが今後ますます増えていくでしょうか。

「手がかかって大変だけど、残る仕事だからね」

山田板金さんが、ふとこぼしたひと言が心に残ります。

そして、このような仕事に対して、責任と誇り、

そしてやりがいを持って取り組んでいる様子が、伝わってきました。

板金編の絵本にこのようなシーンを描きました。

先人が残した板金技術の厚い指南書から学んでいるシーンです。

職人さんが流した「いい汗」は達成感のある汗です。

この「いい汗」を次の世代の職人さんたちに「夢」として伝えていく。

 

いくつもの写真を送っていただき

あらためて、職人さんの汗と夢の活動を進めていこうと励まされたのでした。

ありがとうございました。

 

杉村