2026年06月19日
榛南建築高等職業訓練校に絵ことば「建具やさん編」をもって訪問
榛南建築高等職業訓練校は昨年初めて訪問して以来、今回で二度目の訪問になります。
今回は、新しく完成した『建具屋さん編』をお届けするためにおじゃまさせていただきました。
この日は、ノミやカンナの刃を研ぐ実習の日。皆さん、熟練の大工さんを講師に、座学と実習を組み合わせながら学ばれていました。
講義はとても興味深く、思わず聞き入ってしまいました。
砥石のこと、研ぎ方、鋼のこと、刃の形状のこと。どれも私にとって初めて耳にする話ばかりで、思わずメモを取りました。
道具は用途によって鋼の入れ方が異なり、それに合わせて研ぎ方も変わります。
使われていたのは人工砥石と天然砥石。
人工砥石は「流し研ぎ」。水を流しながら研ぎます。
一方、天然砥石は「ため研ぎ」。砥石から出る泥に刃物を浮かせるようにして研ぎます。
天然砥石は人工砥石のように粒子の細かさを番手で表すことが難しく、職人さんたちは石の性質を見極めながら使い分けているそうです。仕上げの世界は#8000番から#10000番にも相当するとのことでした。
切れ味のよい刃先に仕上げるためには、砥石だけでなく、刃の角度や面についてもしっかり理解しなければなりません。
黒板にはさまざまな図やメモが書かれていました。
どこに、どのように使うのか。
日本の刃物づくりの技術は、日本刀の時代から受け継がれてきたものだけに、その奥深さを感じました。
また、天然砥石に水をかけると、一つひとつ違う表情が現れます。
まるで景色を閉じ込めたような模様。
産地や地層、生まれた過程が異なるため、それぞれに個性があります。
天然砥石の美しさに目を奪われる一方で、その石の上では目に見えないほど繊細な「刃先づくり」が行われています。
研ぎの実習では、姿勢、力加減、ストローク、手の感覚、音、角度など、多くの要素を学んでいました。
そういえば、わが家にもいくつか砥石があります。最近はステンレス包丁を使うことが増えたので、台所には人工砥石を置いています。
そんなことを思い出しながら見学していると、あっという間に時間が過ぎていきました。
最後は今回の目的である絵本の寄贈です。
『建具屋さん編』をしっかりお渡しし、皆さんにお礼を伝えて帰路につきました。
今回もまた、職人の技術の奥深さと、それを支える日々の積み重ねに触れる貴重な時間となりました。

インスタにもあげました。