2026年07月10日
四国に「絵ことば」を持って
6月の終わり。香川の(株)菅組様の安全大会で、職人さんの汗と夢の紹介を
させていただけるとのことで出かけました。
あいにく、台風と遭遇し安全大会は急遽中止になりました。
安全大会と合わせて予定されていたことがありました。
それは、香川の雑誌IKUNASさんの取材でした。
幸い、訪問した観音寺あたりは比較的穏やかで、取材は予定通りで
安全大会が中止になった分じっくり時間かけて行われました。
職人さんの汗と夢の活動を紙面で紹介してくれるのです。
ありがたいです。
となりは(株)菅組社長菅さんです。
その時の様子をブログを書いて下さっています。
翌日は、台風が次第に遠ざかる中、宇和島方面へ向かいました。
こちらには、静岡でお世話になっている瓦屋さんの妹さんが暮らしておられ、今回お会いすることになっていました。
台風の影響で電車が止まったり遅れたりして予定より時間がかかりましたが、何とか午後5時頃、八幡浜駅に到着しました。
単線でしたので、急行列車やすれ違いのため、7.8分駅に停車しながら進みました。
何度も連絡を取り合い、そのたびに待ち合わせ時間を変更することになりましたが、それでも笑顔で迎えに来てくださり、本当にうれしかったです。
電車の中からは大きな瓦屋根の家が身に飛び込んできます。
そして、宇和島へ向かう約4時間の道のりを、海岸沿いの景色を楽しみながら案内してくださいました。
実は、私には一つお願いがありました。
「瀬戸内に沈む夕日を見てみたい。」
そんな願いを伝えていたのです。
しかし、この日は台風一過の青空とはならず、空は一面の曇り空。夕日を見ることはできませんでした。
それでも、海岸沿いに点在する小さな島々や、静かな漁師町の風景をゆっくり眺めながら、心に残る時間を過ごすことができました。
こんなインスタをあげてます、とスマホ。
きれいな朝焼け、夕焼けがたくさん見ることが出来ます。
だんだん畑や潮風からミカンの木を守る杉の木の防潮垣根、杉垣の話はとても興味が湧きました。

無事に、宇和島まで到着しホテルまで送っていただき申し訳なかったです。。
時間は21時を過ぎていました。「ありがとうございます」
絵本もお渡しできました。
4日目、レンタカーで梼原によって高知に向かう工程ですが、
菅さんから「遊子のだんだん畑見るといいよ」と勧められたこともあって
行ってみることに。
宇和島市内から約1時間、着きました。

石積みのだんだん畑です。
だんだん畑は水の確保が難しいため、水をあまり必要としない麦やイモ類などが栽培されてきたそうです。
この日は作物のない時期だったので、一面に広がる石積みだけの風景が印象的でした。
水をたたえた稲作の棚田とはまた違った、力強く美しい景色です。
一方で、この風景を守り続けるには多くの課題もあります。
近年は大雨による被害や石垣の老朽化が進み、その補修や積み直しには高い技術と多くの手間が必要です。
さらに、高齢化によって担い手も減り、維持管理が年々難しくなっていると伺いました。
こうした石積みの風景は、長い年月をかけて人の手が築き、守り続けてきた大切な地域の財産なのだと、あらためて感じます。
段々畑は愛媛が一番多いようです。急斜面を不利とせず、知恵に変え、風土に寄り添いながら、
地域の素材と人が育んできた「生きる暮らしの技」なのだと思いました。
そして、宇和島に戻り梼原へ。
隈研吾の木の建物を見ていこうと思ったからです。
山の中を走りながら何度も車を止めて、山や川を見てゆきました。
山とともに暮らす地域では、それぞれに違いはあっても、多くの場所が共通した課題と向き合っているのだと感じました。
梼原に着きました。図書館、ホテル別館マルシェ・ユスハラ、総合庁舎とも町政60周年に当たり
メンテナンス工事の最中でした。

図書館は開館してましたので、ゆっくりしました。

いつか、こんな図書館に「絵ことば」を置いてもらえたら・・・なんで夢みてしましました。
梼原を後に高知へ。レンタカーを返したらこんな時間に。
ホテルから数分のかつをたたきのおいしいお店でビールで、久々の長距離運転の疲れをいやしました。
さあ、残り1日。
今日は勇工務店さんと田中石灰さんを訪問する予定です。
タクシーで行くため高知駅へ。すると
「しっかり、わしらの背中を見て、前へ進むがぜよ」の声が聞こえてきました。
「はい、頑張ります!」と力が入りました。
勇工務店さんには、当日のアポどりになってしまって申し訳なかったです。
それでも、急な訪問にも関わらず社長さん始め、暖かく迎えていただきました。
素敵な古材ショップを併設されています。
古材屋イサムでは解体される家屋から古材や古道具をレスキューし、手入れして販売しているそうです。
若い方が大勢見えるそうです。
お店の中を案内していただき納得しました。
とても楽しいです。
持って行った絵本をお渡ししたところ、職人さんの汗と夢に共感していただき
たくさんの「絵ことば」ご注文をいただき、本当にありがとうございます。
午後は、田中石灰さん訪問です。
実は15年前と合わせて2回目の訪問です。
小学校の木造校舎を譲り受けて事務所にされています。
昔と変わらない製法を守り石灰づくりを続ける田中石灰さん。建て替えたばかりの作業棟はなぜ、木造なのか?
それは、石灰製造に塩を使うことにあるのです。
壁の漆喰は社員さんみんなで仕上げたそうです。窯の耐火ブロックは定期的に補修されます。
これも社員さんが思いを込めて行うそうです。日本で唯一自給可能な鉱物の石灰にはたくさんの物語りがあります。
あらためて石灰のこと、学ぶことが多くあり刺激を受けました。
別に整理したいと思っています。
絵ことば「左官屋さん編」をお渡ししました。
看板は左官屋さんの手作り。
長い歴史の田中石灰さんのものづくりは熱意と情熱が溢れる若い方々がつないでいました。
こうして、5日間の「絵ことば」四国巡りが終了し、家路につきました。
出会った皆様、本当にありがとうございました。
地域のさまざまな場所をご案内いただき、おいしいご馳走までいただきました。
さらに、駅や空港まで送迎してくださるなど、旅のあちこちで温かいお心遣いをいただきました。
皆様のおかげで、その土地の風景だけでなく、そこに暮らす人々の思いや日々の営みにも触れることができました。
風景だけでなく、人の温かさにも出会えた四国の旅でした。
皆様、本当にありがとうございました。
この画像は、「杉村さんは四国の夕日が見れなかったら」と菅社長さんが送ってくれました。