後継者がいない。
これは日本が抱える人口減が原因なのでしょうか。

家づくりやリフォームの現場では専門の技術や知恵や経験、
そして丁寧に手入れされた道具や作業場を持った職人さんたちがいます。

1980年代は働き盛りの職人さんたちが大勢いて現場には活気がありました。
当時40代だった職人さんたちは今では70歳を超えていきます。
身体がきつくても任された仕事への期待に応えようと汗を流してくれています。
家業として代々つないできた職人さんの技や知識はバトンタッチするタイミングを超えています。
培った技術や経験がそのままにシャッターが下ろされていきます。
このままではこの先、再び若い力が戻ってきた時には身近な良き指導者を失っていることになります。

「俺の代でもういいかな」なぜそんな気持ちにさせてしまうのでしょうか。

明らかに見えている課題、そしてこころの中にある思いや夢や悩み。
職人さん、現場や設計、経営に携わる方々、そして住い手の方々、
実情の把握や理解度にはまだ温度差があります。

「職人さんの汗と夢」この絵本作りの小さな活動が
1つのきっかけになり、同じような気持ちでいる方々と課題や期待や夢を語り、
連携と協働が生まれたらどんなに素晴らしいことかと思います。

家づくり、ものづくりの技術や思いが気持ちよく人から人へと伝わっていく。
是非、皆様からご助言、ご支援、ご声援をいただけます様お願い申し上げます。



職人さんの汗と夢 杉村喜美雄

お知らせ

  • 2026年01月24日トピック

    大井川・川会所の移築工事見学

    川会所の移築工事に伴う解体工事の様子が見れる見学会(主催島田市)が開催されたので参加しました。 この建物は、なんとこれで5回目の解体移築になるのです。 そんなこともあり興味が湧いたのでした。 静岡県の真中付近を流れる大井川。江戸時代、橋もな …

  • 2026年01月01日未来へ

    2026年がスタートしました。

    明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 お正月飾りは裏白以外は家にあるもの、わら、ダイダイ、ゆずり葉で簡単に作っています。 職人さんの汗と夢の活動は4年目を迎えます。 今年は、現場や工場をより多く訪ね、絵本『絵こ …

  • 2025年12月29日お知らせ

    2026年は建具やさん編の発刊からスタートいたします。

    日本の伝統的な住まいでは、風を通しやすくする工夫や、空間を多様に使う発想から、取り外しができる建具が間仕切りの役目を担っていました。 そのため一つの家の中に建具の数は多くなり、必然的に建具づくりを担う職人さんも、地域に数多く必要とされていた …

  • 2025年11月29日お知らせ

    大工さんが働きながら、学び育っていきます。

    大工さんになりたいときの学ぶ場所が少なくなっていますが こちらの榛南建築高等職業訓練校はとても熱心で、丁寧な指導の中で学べます。 先ずはぜひ見学してみて下さい。   入学を希望される方へ – 榛南建築高等職業訓練校 ~ …

  • 2025年11月14日トピック

    CERASTA Ceramic Tile Festa /タイルの祭典に行きました。

    技能オリンピックのタイル競技会場で是非、行ってみてと渡されたこのチラシ。 期待以上の内容でした。 CERASTA 2025 | イベント特設サイト   タイルの製法や歴史紹介、そして素材の実物展示と体験。職人さんの実演やパネルディ …

  • 2025年10月26日お知らせ / トピック

    技能五輪全国大会が開催されました。

    愛知県国際展示場[Aichi Sky Expo]など15会場で開催された、「第63回技能五輪全国大会」を見学に行きました。 全42職種の競技に1,000名を超える選手が参加されたということです。 私は、大工さん、左官屋さん、タイルやさん、建 …

BLOG

住まいを作る職人さんのご家族を
応援する絵本を作り届けたい。

難しかった「誰に向けて」

お父さんの仕事しているところ初めてみたよ。たくさんの道具に初めてさわったよ。
すごい技術なんだ初めて知ったよ。悩んでいることも初めてわかったよ。
お父さんが大切にしていること本当に大切だと僕も私も気付いたよ。すごい、ありがとう。
職人さん家族のある日常を描く小さな絵本「絵ことば」、そこには職人さんの汗そしてご家族の夢。
これまで接してきた職人さんに思いを寄せながら描かせて頂いた職人さんご家族の日常です。
そこから何かが始まる、動き出す、広がる。

絵本製作はすべて初めての体験です。
とても難しかったのは「誰に向けて」を決めることでした。

絵本の目的は 
1,職人さんご家族に喜んでいただけること
2,職人さんやその仕事に興味を持っていただく機会づくり
3,同じ思いの方との接点づくり     
 です。

対象者として描いたのは10歳ぐらいの子供たちから大人の方でした。
でも、それは私には難しすぎました。
現状をそのまま伝えるべきか、いや職人さんっていいなって夢を描くべきか。

職人さんご家族や外国の方、いろんな方に届いたら、どんな声が返ってくるのでしょうか。

職人さんにはもてる技術、技能を活かせる仕事が継続的に必要です。
それを支えて下さるのは仕事を作ってくれる住まい手の皆様です。


ぜひ、手に取ってください。ご意見、ご感想をお聞かせください。
そして出来ることなら協働へと道がつながっていくことを願っています。


英語版も作成していきます。
日本の職人さんの存在は外国の方にも響くものがある。
英語を学ぶ子供たちの教材に。

日本の家は南北に長い日本の気候風土の中で培った素材や技術そして文化や価値観でつくられています。
戦後、家のつくり様は大きく変化しています。職人さんがいてこそ実現し継承される家づくりがあります。
地震が少ない国ではレンガや石積みの組積造、熱帯地域では木や草などを駆使した住まいづくり。
森林が多い国では木の家づくりが発達しています。

日本は四季があり、森林に恵まれ四方を海に囲まています。
その環境で育まれた日本独自の技や素材は住まいだけでなく多くのものづくりに活かされています。

今、日本を旅する外国の方が増えていて
日本の伝統文化や建物などに触れながら旅します。
その方たちに日本の職人さんの存在をもっと知ってもらうことが出来たら、
もっと興味を抱いて見て触れてもらえると思いました。
きっと外国の方に伝わるものがある。
そしてそれは言葉や表情で伝わって職人さんご家族の喜びとなっていく。
また、英語を学ぶ子供たちがこの英語訳絵本に出会い
職人さんに興味を持ち同時に英語を学んでいく。
「絵ことば」教材となって職人さんの理解が深まっていく。

職人さんの汗と夢を描き課題に向かう時、
その道は可能な限り広く縦横に広がることが必要だと感じています。
私たち、業界だけでは限界があります。
英訳版絵本が新たな出会いやチャンスを生むかもしれない。

英訳版、日本語版2冊がうまくかみ合って小さな花が咲くことを願っています。


  • 日本の古民家のリフォームされた玄関

  • ドイツのブロック積みの家

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「絵ことば」をお届けした職人さん方