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プロジェクトについて

職人さんのご家族を応援する絵本「絵ことば」プロジェクトの目的や概要

  • 職人さんのご家族を応援する絵本「絵ことば」の制作販売を通して
    職人さんの仕事や役割への理解を深め、様々な課題を乗り越えて
    一人でも多くの「職人さんになりたいな」の声を聞けるようになればと思います。

    絵本「絵ことば」は職人さんごと1シリーズとして10シリーズまで進めたいと考えています。
  • 職人さんのご家族で「絵ことば」を希望する方には寄贈させていただきます。
    総数は500冊です。無くなり次第終了とさせていただきます。

    尚、絵本は郵送させていただきます。絵本は無償ですが
    郵送費はご負担お願い致します。
    ご希望の方はトップページの「絵本はどこで購入できるの?」から
    お申込み下さい。
  • 住まいに関わる職人さんたちの高齢化が進む中、
    職人さんになりたい子供たちが減っています。
    家業として職人技術をつないできた日本、
    それが途切れかけています。

    技術や思いを誇りをもって子どもたちに伝えたいお父さん、おかあさん。
    でも、迷いもあり伝えきれない。
    一方、子供たちは親の仕事や気持ちをよく
    理解できていないのかもしれません。

    「絵ことば」はそんなご家族の日常を描き
    職人さんの存在から大切なものを掘り起こしていきたいと思います。

  • 「絵ことば」の対象年齢は10歳から出来るだけ幅広い方に
    手に取っていただけたら幸いです。

プロジェクトの内容

「職人さんの汗と夢」をテーマに絵本「絵ことば」の制作販売と職人さんご家族への寄贈。

  • 職人さんご家族を応援する絵本「絵ことば」はシリーズごと1000冊制作し、
    500冊を販売、500冊を寄贈としています。
  • 「絵ことば」は希望する職人さんご家族に1冊づつ、無償(本本体のみ)でお届け致します。

寄贈について

対象 「絵ことば」を希望する職人さんご家族
寄贈方法 「絵ことば」を購入いただいた方のお知り合いの職人さん、一般の方、関係諸団体などから「絵ことば」を希望する職人さんご家族届けて頂く。 ※郵送費別
人数や対象数など 各シリーズ500冊限定です。1人1冊、在庫がなくなり次第終了いたします。
決定方法 先ず「絵ことば」を希望する職人さん、一般の方、関係諸団体からお問い合わせいただきます。そこで、どのようにお届けすればよいか相談させていただきます。
適切に寄贈先を決定出来る理由 原則お問い合わせいただいた方を介して、相談しながら寄贈させていただきます。

※本プロジェクトには期限がありませんが、絵本「絵ことば」各シリーズごとの在庫がなくなり次第終了させていただきます。

絵本「絵ことば」はシリーズ化し職種ごと1冊にまとめ、10種の職人さんまでご紹介出来ることを目標としています。

絵本「絵ことば」はシリーズとして9種の職人さんまで紹介することを目標とします。

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

10年程前になるのでしょうか。ずっとお世話になってきた建具やさんの仕事場に行った時、突然

「ごめんね、もう仕事やめようと思っててね。
息子も少し手伝ってきてくれていたけど、やっぱり他の仕事を目指すって言うしね。」

それを聞き、がくっとなりました。
現場でお父さんが息子さんに仕事を教える姿を見ていただけにショックでした。
家をつくる職人さんの後継者が少なくなっていることを危惧する中で、
「この建具屋さんは大丈夫」、そう期待し思い込んでいた私には、
返す言葉が見つかりませんでした。

「建具のコンテストに出してみよう」と私がデザインし、
建具屋さんが技と気持ちを込めて製作してくれました。
そして見事受賞しました。

あれから30年、光や風、人の気配をコントロールする建具 (写真)は
木肌も落ち着いた色合いで、心地よい空間をつくっています。
でも、建具のコンテストはいつの間にかなくなりました。

「建具をつくってくれる職人さんはもういません。既製品で代替えさせてください」 確かに、インターネット上にも既製品の品ぞろえを確認できます。 でも、それではオリジナル、手作業、素材の自由度を期待されているお客様には応えられません。 ものづくりのやりがいも楽しみも失い、手仕事も残せません。 さみしさと今後への不安が一気にこみ上げてきました。

私が現役時代、住宅着工が旺盛な時期があり、たくさんの若い職人さんの姿がありました。その時代を支えくれた職人さんたちの多くは70代に入り、現場の平均年齢をあげています。気持ちは衰えていませんが、目や身体の機能は間違いなく以前のようにはいきません。

限界はもうすぐそこに来ています。

職人さんのほとんどは、おじいちゃん、お父さんの代から技術、技能、そして道具をつないできた人たちです。

でも、その継承の糸は途切れようとしています。近い将来のリタイヤを意識し、作業場を整理し、道具や機械を他人に譲り渡している職人さんが増えています。身体ひとつで身軽になってできるまで頑張ってみようとする職人さん達。

なぜこんな状態になったのでしょうか?

先日、畳屋さんがやってきました。 「来月で店閉めるよ。長くお世話になりました」親方と身内の方々でつないできた畳屋さん。後継者がいないことはわかっていました。

いつかこの日が来ることも。家に帰ると、この部屋の畳はあの畳屋さんがつくってくれたんだっけ、と懐かしくも寂しくもあります。

縦軸が大工さんの人数です。
(出典) 国土交通省 大工就業者数の推移:https://www.mlit.go.jp/common/001371738.pdf

職人さんがいなくなる

「このままでは家づくりもリフォームも立ちいかなくなる」

天候を見ながら、工期を守り、いい仕事しようと努力される職人さん。
けがしないだろうか、無事に1日終えただろうか、と見守るご家族。

そんな職人さんご家族の気持ちに寄り添えている言葉なのだろうか。
それは自分の事業(工務店)が続くことを求める
身勝手な言い分なのかもしれない。

約10年前、職人さんご家族を励ましたい思いから「職人さんポエム」として
職人さんのご家族の日常をイメージし、いくつか短い文章にしてみました。
内容は家づくりに関わる職人さんの子供たちが、
お父さん、お母さん、祖父母の仕事を再発見したり見直たり、いいな、すごいなと
感じていくストーリー仕立てです。
私の約50年余りの現場経験から描いた「職人さんご家族の日常」です。

それがひょっとしたらご家族を励ますことに繋がるかもしれない。
そうなればいいなぁという勝手な思いが沸いてきました。

親の仕事をつなごう、継ごうと思ってくれるかもしれない。
ご家族が後押しを始めてくれるかもしれない。

ただ、想いだけが先行していました。

そうして、ずるずると年月が流れ今に至ります。
私は70を過ぎリタイヤする時期を迎えてしまいました。
切磋琢磨してきた同年代の多くの職人さんもリタイヤしていきます。

「身体がきつかったら無理しない方がいいよ」「ケガするよ」と、
高齢になった職人さんを励ます自分を無責任に感じます。
そこには職人さんが足りないから、
「もうすこし助けてね」を押し付けているように思うのです。

このままでは私は課題を残したままのリタイヤです。
それでいいのか、出来ることはないのか。

そこで思いついたのが、ためてきた「職人さんポエム」に
絵を加えて絵本にすることです。
文字に絵が加われば興味を持って貰えるかも、
手に取って文字も読んでもらえるかもしれない、
と一人でわくわくしていました。

職人さんご家族、そして家づくりに関わる人、
さらに家を建てたり直したりする人、
未来を担う子供たちにも見てもらえるかもと希望も湧いてきました。

私の期待と夢は膨らむばかりでしたが、まずは動かなければ何も起こりません。
そこで今回のプロジェクトとなりました。

ただ、希望を膨らめるばかりのスタートは見切り発車気味でした。
どなたかに絵を描いてもらわなければなりません。
身近にだれか・・・・そうこうしているとご縁がつながり
そこで知り会えたのが、安本さん、武山さんでした。

「私の文字に絵を加えてもらえますか。お願いできますか」
趣旨や思いを精一杯話していく内に「やってみるわ!」と快く引き受けて下さいました。
実は絵本を作ることは、すべて始めての経験です。

進めていくうちに、本の名称としていた「職人ポエム」に違和感が出てきました。

「職人ポエム」は夢を感じるけどすこし分かりづらいかも。
ポエムや絵本に代わる、この本にふさわしい名称はないかな。

あるとき言葉のサポートをしてくれた岡本さんから「絵ことば」はどう?
と提案いただきました。
絵ことばとは、私たちの造語です。絵本というと絵から伝わる力が大きいのですが、
今回の「絵ことば」は、先に職人さんの日常をイメージし言葉にしています。
そこに絵を添えて温かみを加えていくという制作過程を踏んでいます。

職人さんの気持ちや専門技術(専門用語など)は言葉で表す方が良い場面もあります。
ことばと絵が一緒になった私たちの思いが読者に伝わえることを願いました。

【絵ことば】か、少し硬い響きかもしれないけど、新しさもあると納得し、
《職人さんを応援する「絵ことば」》というタイトルが決定しました。

そして約1年、塗装屋さんと左官屋さんを本の形にすることが出来ました。
欲張って、丈夫なハードカバーにしました。その分、予算も増えてしまいました。
出来上がった2つの「絵ことば」と名付けた厚い表紙の絵本、
これだったらへこたれず長い間近くに置いてもらえそうです。

職人さんご家族が初めて手に取って開いた時を想像してみました。
この厚めの表紙が職人さんご家族への敬意として伝わるかもしれない。
これもいつもの勝手な解釈です。

書店でも扱っていただければとISBNコード/日本図書コード/JAN書籍コードも取得しました。
プロジェクトの名前も必要になってきました。「職人さんの汗と夢」とつけました。


 

日本の職業選択時期

こんなデータを見つけました。
日本の職業選択時期をほかの国と比較したグラフです。
まずは大学へと進みそこから進路(職業選択)を決めることが多いことが伝わってきます。
かつてはなりたい職業でランキング上位だった大工さんは今では50位ぐらいだと聞きます。職業や働き方が多様化すし不確定化する時代、なかなか決めきれない未来があるのかもしれません。

現場作業は天候に左右されることもありますが、天候を利用する知恵も職人技術にはあります。
職人さんを取り巻く社会的環境には課題は少なくありません。改善が求められます。

そんな中にあっても住まいの災害復旧で頼りにされ活躍するのは、自分の使命に気持ちを強くする職人さんたちです。
進む高度テクノロジーには、暖かな人の手によるものづくりと心が寄り添う必要があります。そこで出会いたいのは、心と技術が豊かな職人さん達です。


(出典)経済産業省 未来を支える人材育成について:https://www.jasso.go.jp/gakusei/career/event/guidance/__icsFiles/afieldfile/2022/06/14/4keisan.pdf

職人さんのご家族を応援すると言いながらも、果たしてどのように感じて頂けるだろうか。
「絵ことば」が職人さんご家族に届き、ご家族に喜んでいただけること、
そしてなによりも職人さん達の仕事も心も暮しも安定していくこと。

この「絵ことば」にはもう一つの目標があります。
それは、職人さんが腕を振るえる現場を増やしていく事です。

ライフスタイルや技術革新の時代、作業の効率も必要です。
すべて手作業がいいとは思いません。
手や身体の動きが道具に伝わりその道具と技と気持ちが一つになり結果につながる。
評価され感謝され喜ばれる環境(人)と仕事が必要です。

そして、そこには子供たちの姿が必要です。

職人さんが感謝されている姿を見た子供たちは
「ありがとうございます。うれしいです」の言葉に気づきます。
なぜ、ありがとう。うれしい。?

「職人さんっていいよね」がすぐ「自分もやってみたい」にならないかもしれません。
大人になって「そうだ。」あの時のありがとうを思い出すかもしれません。

いつ、自分の未来を決める?
職業の選択はいつでもできる。人はいつでも変われる。

紙上の情報では伝わらない「ありがとう」。
子どもたちの周りにありがとうの現場をたくさんたくさん増やしていく。

それが、このプロジェクトの真の目標なのです。


新たな職人さん像が描かれていきます。

日本の住まいは戦後多様な家づくりを生みました。
いま既存住宅の数は空き家も含め約6000万戸に達しています。

  • 伝統的な工法や素材でつくられた家
  • 地域の職人さんや地域の素材で作られた家
  • 工場で生産された家
  • 新しい工法や新素材で建てられた家

「家は建ててからが始まり」と言われます。
維持管理だけでなく家族や暮らしの変化にあわせ、リフォームなどが

繰り返され家は長くつながっていきます。

残していくこと・もの

変わっていくこと・もの。
守らなければならない大切なこと・もの、

それを支える専門的技術の研鑽や経験を積む職人さん。

家や日常の暮らしを支える多様な仕事をこなせる職人さん。

その上に働く人の身体的機能をサポートしたり、作業工程を支える高度テクノロジー。

この先さらに生産年齢人口が減少する中で新たな職人さん像が描かれていくと思います。

「職人さんの汗と夢」にさまざまな声とアイデアが集り広がることを願っています。

新たな職人さん像

本プロジェクト資金について

資金

  • 絵本(絵ことば)左官編、塗装編をそれぞれ1000冊づつ作成。
  • 図書コード,JANコードを登録。
  • プレスリリース依頼。
  • 事務用品を購入。
  • 絵はがき2タイプを作成。
  • 郵送費
  • ※多くの皆様のご協力と自己資金をベースにスタートしました。

クラウドファンディングを利用し約¥1,100,000円支援いただきました。

READYFOR

  • 同支援金は左官編、塗装屋編の英訳版作成に補填させていただきました。
  • それぞれ1000冊づつ作りました。

ホームページを制作しました。

小さなHPはつながりづくり

ホームページには絵本購入窓口を設けました。

絵本(絵ことば)の制作は先に制作した絵本の販売収益を流用し順次製作していく予定です。

皆さまのお力をお借りしながら販売・寄贈・製作のサイクルを回していきます。