お知らせ

2025年09月28日未来へ

ポリテクセンター静岡さんを見学させていただきました。

以前、名古屋市ポリテクセンターさんにおじゃましたことがあります。

JBN(全国工務店協会)大工委育成委員会の会合に参加した時のことです。

 

※JBNさんの大工育成に関してHPに・「工務店から見た大工減少の原因と問題点」が

掲載されていました。

001887499.pdf

 

名古屋市ポリテクセンターさんはとても広くて新しい施設だった印象があります。

その時は、建築に関する訓練施設を中心に見学させていただきました。

 

さて、ここからポリテクセンター静岡さん訪問についてです。

なぜ訪問や見学をお願いしているのか、ですが

それは、私自身が「職人さんになりたい。どうしたらいいのですか?」

と聞かれたとき、しっかりと答えられないからです。

近年の社会変化のの中で今、そしてこれからの職業選択とその方法について

今はまだ理解できていないことが多く、まずは「見て、聞く」経験を積む必要があると考えています。

この「職人さんの汗と夢」の活動は、

「職人さんご家族による職人さん継承を応援すること」。

さらに、社会経験を経て新たにモノづくりの道に挑戦する方や、

小中学校・高校・専門学校・大学などで学ぶ若い世代が、

職人を志すときの「道しるべ」となるものもあれば、参考にしてもらえるのでは思ったりしています。

しかし現状では、職人の姿は日常生活から見えにくく、

「職人さんになりたい」という気持ちに至る道すら想像しづらい状況です。

だからこそ、実際の現場を訪れ、学び、

次の世代に伝えられる言葉と方法を見つけられたらと考えています。

 

先日、ポリテクセンター静岡さんにアポを取り、訪問しました。

そこは静岡のよく通る道沿いにありますが、これまで素通りしていました。

 

案内してくださったのは、訓練第1課課長の野村様です。

場内を案内していただきながら、ポリテクセンタ―さんの役割について丁寧にご説明いただきました。

おおよそのイメージは持っていましたが、やはり現場で感じることは体に残ります。

ポリテクセンター静岡

 

「基礎から学べて未経験者も安心」、というキャッチ

訓練(ハロトレ)期間は約6ケ月、1日6時間が基本です。

学べるコースは10コース。

ハローワークに申し込みます。

受講料は無料、条件が合えば手当や給付金もあります。

※詳細はハローワークへ。

静岡県内各地からの受講者で、令和5年度は約390名の方が受講されました。

施設の規模の制約がありますが、少ない感じがしました。

就職サポートも受けられます。就職率は80~100%のようです。

これは訓練受ける方には安心につながります。

多くの方は再就職の方々とのことです。

パンフレットの中の修了生の声から、新たな職種に挑戦する方が多いようにも感じました。

「ハロトレ」の「基礎から学べて未経験者も安心」、というキャッチが効いているのでしょうか。

 

その日は30度近くあったと思います。

チョット暑かったけど、場内くまなく見学させていただきました。

※作業コーナーではスポットクーラーが作動。座学はしっかり冷房が効いています。

 

ものづくり溶接科で驚きました。

受講生半分が女性でしかも講師の方も女性の方なのです。

男性、女性がともに溶接の光から目を守る溶接面をつけながら、溶接の火花を飛ばしていました。

この驚きは、大きな鉄骨建築の溶接に接してきた私の溶接は男の世界という先入観のせいですね。

繊細な溶接技術はモノづくりの現場を支え、多様な溶接ニーズに対応しなければならないのが分かりました。

溶接と言えば、鉄工所で溶接作業立ち会ったことがあります。

裸眼で2.3分見ていただけですがその後、数日間目がチクチク痛さに悩まされたことを思い出します。

 

建築に関する訓練施設も拝見しました。

実物大の部屋を解体し、受講生が自分たちで設計した空間に作り替える。

なかなかの出来映えでした。

 

ポリテクセンターでの訓練期間は6か月間ですが、期間は短いかいなぁと思いつつどのコースもしっかり学べそうです。

欲張りな私は、例えばなりたい職業に迷いがあった場合、2コースを受講できるといいなぁと思いました。

でも、残念ですがそれはできません。

 

これはいいなと思ったのが「企業実習付きコース」です。

こちらも残念なのが、対象は、モノづくり機械加工科と電気設備施工科だけなところです。

 

 

ドイツの働きながら学ぶ「デュアルシステム」を思い出しました。

デュアルシステム – Wikipedia

日本でも積極的に行われているところがあるようですね。

かつてのでっち奉公は、戦後まもなく姿を消してゆきましたが、

その時代を過ごした職人さんたちから、その経験談を時々聞きます。

 

楽しく仕事をされている職人さんたちが増えているように思います。

ポリテクセンター静岡さんには職人さんになりたい方のコースはありません。

人手不足が多様化する中で、公的支援には限界があります。

日経20256.28の記事に、「就職、ハローワーク仲介減」とありました。

その背景には民間サービスでの就職が増えていることがあるとしています。

 

今回見学させていただいた経験からも

やはり、民間の知恵をフル活用し、行政が支援していく共同作業が求められると思いました。

インスタを見ると、楽しく仕事をされている職人さんたちが増えているように思います。

そんな職人さんの元で、職人さんインターシップ「デュアルシステム」はいいなぁと思います。

 

最後に案内していただいたところは、機械系実習棟でした。

ここで、デコイチに感激! かっこいい。

 

横1m、長さ3m位のD51形蒸気機関車の精巧緻密なモデルです。

受講生が作ったモデルですが、かつては毎回創作していた?ようです。

デゴイチよく走る! – SL動画集

地元大井川鉄道のトーマス号は、数年前の災害から区間限定走行ですが頑張っています。

見学最後の施設にいた私と野村さん。

「野村さん、この間の方、就職決まった」と、事務方が飛んできました。

それを聞いた野村さんのうれしい顔が印象的でした。

約2時間、案内していただきました。

お礼を兼ねて職人さんを応援する絵本「絵ことば」を英訳共9冊寄贈させていただきました。

受講生が見れる場所に置いてくださるそうで、とてもうれしいです。

 

この公共職業訓練・ハロートレーニングはハローワークで求職登録から始まります。

ポリテクセンター静岡を見学、訓練体験会の申し込みは

電話 054-285-7186へ

施設見学会のご案内

 

お忙しい中、お時間割いていただき本当にありがとうございました。

 

職人さんの汗と夢

杉村喜美雄