お知らせ

2023年09月06日未分類

畳屋さん編が出来ました。発刊は10月1日です。

10月1日 発刊の畳屋さん編が完成し

見本本が数冊届きました。

い草畑と空を描いた表紙からはどんな印象を受けとめて

頂けるのか楽しみです。

 

私のあとがき部分をご紹介させていただきます。

 

あとがき

 たたみは日本で生まれた日本オリジナルの床材です。

板の床の上にジュータンのように敷物として使われはじめ

やがて座り心地がいいように藁の厚みで柔らかさをつくり

今のような畳の形になったようです。

庶民に畳が使われだしたのは江戸時代の後半あたり、

畳職人さんが誕生したのもそのころです。

畳が身近なるにつれて畳職人さんも増えて、ついこの間まで

どの町内にも当たり前に畳屋さんがありました。

しかし、それから150年、畳屋さんが次々と看板を下ろしていきます。

畳が普及する前の住まいの床は板張りでしたから昔に戻った、

と言えばそうかもしれません。

家から畳の部屋が消えていき畳を知らない、

触れたことがない子供たちが増えていきます。

暑い夏、清々しい畳に寝そべった気持ちの良さは忘れません。

畳の処分に困って畳屋さんに依頼すると、

畳屋さんも「いいよ、処分しておくよ」とうける。

今回、お父さんが作った畳を焼却場に運んでいく

畳屋さん親子の気持ちを想像して描きました。

畳は職人さんたちが自然の中に育った藁やい草を織り込んで作られます。

畳屋さんを「草の職人」と表現し、

「自然と共にある職業」という意味を込めました。

日本の気候風土に寄り添った家づくりには畳屋さんの存在は

欠かせないと思います。

職人さんの汗と夢 代表 杉村喜美雄

 

是非、手に取っていただきご意見ご感想もお寄せください。

絵本の販売コーナーはこちらです。

絵本を購入するには | 職人さんの汗と夢 (shokuninsan.jp)

 

事務局もない個人規模の活動です。

十分な対応が出来ずご迷惑をお掛けすることもあるかもしれません。

どうか、よろしくお願い申し上げます。