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2024年04月15日

瓦屋さん編作成へ向けて、もうすこし

袋井市の瓦やさん「瓦粋」さんにお邪魔しました。

職人さんのご家族を応援したい絵本「絵ことば」づくりは

塗装屋さん編、左官屋さん編、たたみやさん編と3つ発刊致しました。

現在、瓦やさん編と板金屋さん編を進めています。

瓦やさん編は年内に、板金屋さんは来年には何とか完成させたいと思います。

 

瓦屋さんの構想はほぼ出来上がっていますが

もっと現場の職人さんのお話を聞きたいことや、発刊後の絵本の受け入れについても

ご意見伺いたいと、静岡県西部、袋井市の瓦やさん「瓦粋」さんにお邪魔しました。

社長さんは塚本さんです。

瓦粋(静岡県袋井市)寺院・仏閣瓦(瓦葺)一般屋根かわら工事 (ka-wa-ra.jp)

 

「やっぱり、ここは瓦屋さんの事務所なんだ~」

通り沿いに面した事務所はこんな感じです。

なんか喫茶店のような雰囲気ですね。

平屋の手が届きそうな低い軒は、屋根瓦の重量感がつくる力強さより

柔らかさを伝えています。

ここに来た人はまず瓦屋根に目が向かいます。

そして、瓦の1枚、1枚が「こんにちは~」と声をかけてくれる気がします。

 

駐車場には屋根葺きのサンプルがいくつか並んでいます。

これを見て

「やっぱり、ここは瓦屋さんの事務所なんだ~」と確認できました。

 

「場所はHPで確認してください。」とのことで事前にHPを拝見すると

瓦製食器[粋瓦]瓦が生んだ奇跡の器 (ka-wa-ra.jp)

このようなページがあります。

瓦の素材を活かした器づくりに挑戦されている様子が紹介されています。

 

これまで、いくつかの職人さんの事務所を訪問させていただきましたが

様々な形で技術、技能、素材、伝統などを伝えようとしながら

そこから、新たな発想、創造にチャレンジしていることが分りました。

とても刺激を受けます。そして可能性も感じます。

 

打ち合わせテーブルの上には製作途中のたくさんの

鬼瓦のミニュチュア?が並んでいました。

その横に座りお話を伺いました。

まず、私から『職人さんの汗と夢』の活動についてや

現在、瓦やさん編を進めていることを説明させていただきました。

 

諦めないでものづくりの体験の場を

塚本さんからは、地元の学校との取り組みや

瓦粘土を使っての子供たちとのワークショップなど興味あるお話が

次々と出てきました。

これはワークショップの時の題材の一つだそうです。

身近(暮らしの中の)なものづくりの機会が少なくなった今、

少人数でもいいので、みんなでものづくりの体験の場を諦めないで作っていくことは

大事だなって思います。

 

コロナ禍では様々な現場の活動が制限されました。

やむなく中断された活動は相当の数ですね。

これはその時もその後にあってもとても大きな出来ごとでした。

 

中断した活動を再開するための心と身体のパワーを取り戻すことは

簡単ではないですね。

また、コロナ禍で家の中で時間を過ごすことを求められた子供たちの「家中体験」は

子供たちと親たちに新たな時間の持ち方をもたらしました。

 

リアルで、オンラインで・・

プライベート、仕事、活動に選択肢が広がり情報収集の幅も広がりました。

でも、オンラインは現場に触れる・・を減らしてしまった、遠のいてしまったような気がします。

 

「杉村さん、屋根の仕事は水をテーマしたらどうですか」と塚本さん。

屋根は雨から家を守ってくれる。屋根と水はとても関係が深いというのです。

役割から職人さんの仕事を見つめ直すこと。

忘れてはならない大事なポイントです。

 

 

塚本さんいろんなエピソードやアドバイスありがとうございました。

屋根から何度も落ちたお話は面白かったです。

さあ、今日も勇気とパワーを頂きました。

がんばります。