2023年08月15日
職人になるきっかけ 高度成長期
「おい、きょう手が足りないから手伝ってくれ」
「いいよ」
それは夏休みの始め
中学生の息子さんはお父さんの現場に出かけていく。
。
「今日もいいか」
「ウーーン、いいよ」
そうして夏休みのほとんど父さんの仕事を手伝った。
「おい、なかなかうまいな」
父さんからの評価は素直にうれしい。
「中学出てら本格的にやってみるか」
ということは父さんの仕事を繋いでいくことだよな。
と言ってもそんなに真剣に考えた訳じゃないけど。
この仕事嫌いではないし、結構仕事を覚えたし。
手に職を持つことは大事だと思っていたし。
父さんはたくさん仕事を抱えていて
今日も仕事の依頼があった。
父さん、ほんとに大変だな。
「訓練所に行ってみるか。仲間がいるぞ」
もう、気持ちは決まっている。
「いいよ!」
こうして自分は大工になった。
高度成長期は人も増え家も足りなかった。
給与も年々上がり未来は明るい。
※写真と文とは関連ありません。