皆様の声

少し前に瓦屋さんのお嬢様とお話をする機会があったことを思い出しました。瓦業界の衰退・縮小傾向を瓦屋さんや職人さん自身が肌で感じ、社内に暗い雰囲気が漂っていた中、堀部さんの「瓦再考」という雑誌の特集に励まされたということでした。この本も同じように職人さんを励ますことに繋がると思いますし、世代を問わず一般の方にも瓦の良さや魅力を届けることと感じます。この本を通して、瓦にとどまらず今までにあったモノコトの価値を見直すことや、次代に繋ぐことの意義に関心が寄せられることを願っています。これからのご活動も楽しみにしています。

孝明 様

ぐっっときました。永く残り、いつも変わらずに在るヒト、モノ、コトに私達が安心や懐かしさを感じると思っていますが、それを画と言葉で表現したてくれた本だと感じました。日本人に刷り込まれている記憶の奥のひとつに瓦もあり、ハード面だけでは伝わらないことが版画?これもまた変わらずにある画法を通して、目に見えないところに刺さります。瓦のスケッチを描いた事がありますが、整然とゆらゆらとした線の連続と重さの表現の難しさを体感しましたが、1枚1枚丁寧なのですがそれを感じさせないゆるい表現が文章を邪魔する事なく、良い意味でBGMと歌詞の関係の様に感じました。年老いた私にはぐっときましたが、幼い子供たちにどう映るのか興味があります。

岡本 様

「水と空の職人」というタイトルが素敵です。
雨漏りさせない職人の技術、水を受け入れながら屋根を守るという言葉が印象的でした。
何より瓦のかっこよさ、本来は全てが自然素材で出来ていること、職人が少なくなっていること、災害時に感じること
など、2025年度の今だからこその状況が伝わってきました。

石川県小松市の名産であった「小松瓦」も2年ほど前に生産停止となりました。
表裏釉薬が塗られた、とても強く美しい瓦でしたがとても残念に思います。
当たり前にあるものが、そうでなくなっていくと感じます。
こいのぼりと、斜めの線の美しさ、日本の文化を感じるとともに、職人さんへのリスペクトが
心にしみるとても素敵な絵本だと思います。

金沢 様

私の田舎の広島県、特に東広島市は石州瓦の茶色の瓦の家が多く、新幹線で通り過ぎ
るときに
立派な家がたくさん見えました。
もうすぐ母の命日なので帰省する予定ですが、通過するときにこの絵本のことを思い
出しそうです。

変化の時代で、変えることが(正)、変えないことが(悪)のように言われがちです
が、
不易流行のことばにあるように、変えてはならないもの、残さなくてはならないもの

しっかり見極める目を持ち続けたいです。

北方 様

瓦屋根も畳もなじみでありながら材料も名称も
知らない事ばかりです。絵本を読んで
初めて知りました。

絵本を読んでいると私の仕事でも
日本家屋の良さであるとか職人さんが作った本当に価値あるものを大事に使うこと
仕事に対する誇り等とても大切な事を伝えなかったことに
今更ながら気づきます

子ども達が集まるところにこの絵本を置かせていただき
子ども達が日本の家屋はいいなあ  
こんな仕事もあるんだなあ作ってみたいな

なんて感じてくれたらいいなあと思います

地道だけれどパワーのある活動が
子ども達の心に響きますように

日本家屋を作る職人さんの技術が続きますように
応援しています 

増谷 様